我が家の日常
私たちは共働きだ。 お互いフルタイムで働いている。
子どもは小学生と年中の2人。
私は職場まで往復60km。 子どもの送りは妻、迎えは私という役割分担でなんとか回している。
フレックス勤務のおかげで30分の時差出勤ができる。
それでも、迎えの時間には毎日ギリギリだ。
家事は「先に帰ってきた方がやる」というゆるいルールだ。
妻が前日に作り置きをしてくれるので、私はそれを温めて出すだけ。
でも子どもたちはよく食べる。ものすごい勢いで料理はなくなる。
結局、帰宅後はまた何かを作ることになる。
夕食、洗濯、お風呂、片付け。 気がつけば、毎日ひたすら何かをこなしている。
順調なときはいい。問題は「予定外」が起きたとき
フルタイム共働きは、収入面では安定する。 でもその裏で、時間と体力は確実に消耗している。
子どもの送迎、料理、掃除、宿題の確認、買い出し、翌日の準備。 時短家電も使って、やらなくていい家事はできるだけ省いている。 それでも平日は追われっぱなしで、子どもとゆっくり遊ぶ時間はほとんどない。
すべてが順調に回っているときは、なんとかなる。
問題は、予定外の出来事が起きたときだ。
子どもの体調不良、台風、学級閉鎖、学校行事、長期休暇。
こういうことが重なると、一気に生活のバランスが崩れる。
「どちらが対応するか」という話になる。
そのとき私の頭をよぎるのは、いつもこれだ。
妻より所得が少ない自分が、休むべきなのではないか。
でも仕事の状況によっては、そう簡単に休めるわけでもない。
このやり取りが積み重なるたびに、申し訳なさとプレッシャーが膨らんでいった。
役割を変えることを、真剣に考えた
妻より所得が少なく、昇給の天井もなんとなく見えてきた。
勤続18年。 ここまで働いてきて、初めて退職を本気で考えた。
もちろん、自分一人で決められることではない。 まず妻と話した。
妻も、今のギリギリの生活に限界を感じていた。 話し合いの結果、出た結論はこうだ。
私が家庭に入り、子どものことや家のことにいつでも動ける状態をつくる。
私は個人事業で収入を作っていく。
これが今の私たちにとって、一番バランスが取れた形だと思った。
退職は逃げではなく、家庭の選択だ
「夫が稼ぎ、妻が家庭を担う」という価値観はまだ根強い。
私の選択が逃げに見える人もいるかもしれない。
女性の立場から「なぜ女性が稼がなければいけないのか」という声もあるかもしれない。
それでも私たちは、役割で考えることにした。
稼ぐ力のある妻が仕事に集中する。 私は家庭を回し、妻が安心して働ける環境をつくる。
そして私は個人事業を育てていく。
いずれは、妻が働かなくてもいい状態をつくる。
家庭にとってプラスになるなら、プライドなど手放してもいい。
そう思えたとき、退職という選択が、初めて前向きに見えた。
役割は固定じゃない
共働き家庭での仕事と家庭の両立は、簡単ではない。
我が家の場合、妻の方が年収が高く、私の通勤距離も長い。
この現実を冷静に見つめ直したとき、役割を変えるという選択肢が見えてきた。
稼ぐ人、家庭を支える人。 その役割は固定されたものじゃない。
家庭ごとに、最適な形がある。 私たちはそう結論を出した。


コメント