退職は、誰にでも向いているわけじゃない
40代で退職するという選択は、人生の中でも大きな決断だ。
私自身も悩み続けた末に退職を決意した。 その過程で気づいたことがある。
退職に向いている人と、向いていない人は、はっきり分かれる。
自分の体験をもとに、正直に整理してみたいと思う。
向いている人の3つの特徴
① 自己管理ができる人
退職後は、誰かに強制されることがなくなる。 何をするかも、いつ働くかも、すべて自分で決める。
これは自由である反面、自己管理ができない人には地獄になる。
私自身、退職前からこの点を一番心配していた。
だからこそ、退職後のスケジュールや事業の進め方を事前に設計した。
自由と自己責任はセットだ。 それを覚悟できる人が、退職に向いていると思う。
② 収入の柱を複数持っている人
給与所得だけに依存した状態で退職するのは、かなり危険だ。
私の場合、退職前から日本株の配当金・投資信託・個人事業という複数の収入源を準備してきた。
「完全な無収入にならない状態」を作ってから辞める。
これが退職を現実的なものにする最低条件だと思っている。
③ 周囲の目を気にしすぎない人
40代での退職は、まだ一般的ではない。
「なぜ辞めるのか」「もったいない」「大丈夫なのか」 周囲からそう言われることは覚悟していた。
それでも、自分の意思を貫けるかどうか。 これは想像以上に重要なポイントだ。
退職という選択は、最終的には自分が納得できるかどうかだと思っている。
向いていない人の3つの特徴
① 目的が「逃げること」だけの人
「会社に行きたくない」「なんとなく辞めたい」
この気持ちだけで退職すると、目的を見失いやすくなる。
退職後に何をするかが決まっていないと、時間だけが過ぎていく。
私も決断するまで、何度も「辞めた後に何をするのか」を自問した。
逃げるための退職は、別の場所で同じ問題にぶつかるだけだと思う。
② 収入の代替手段がない人
給与以外の収入源がまったくない状態での退職は、リスクが高すぎる。
退職後の不安のほとんどは、お金の問題から来る。
その不安を小さくするためにも、退職前の準備期間が重要だ。
私は数年かけて投資と個人事業を育ててから退職した。
一夜にして準備できるものではない。
③ 安定がないと不安で動けない人
これは正直、かつての自分に近い。
長年会社員として働いていると、安定と保証が当たり前になる。
その状態から抜け出すには、かなり強い意志が必要だ。
「不安がゼロになってから辞めよう」と思っていたら、永遠に辞められない。
不安を抱えたまま、それでも前に進める人が退職に向いていると思う。
私自身はどうだったか
正直に言えば、向いている部分も向いていない部分も、両方あった。
自己管理への自信は正直なかった。 安定への執着も、人一倍強かった。
それでも退職を選んだのは、このまま会社員を続ける未来に納得できなかったからだ。
「今やらなければ、もうできないかもしれない」
その気持ちが、最後に背中を押した。
不安がゼロになることはない。
でも「自分で決めて動いている」という納得感は、会社員時代にはなかったものだ。


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