退職後の時間の使い方|自由になって気づいた自己管理の難しさ

退職後の時間管理を、予定表と家事や運動の道具を並べて表したイラスト 退職前後の記録

退職して個人事業主になれば、時間を自由に使える。私はそう思っていました。

実際、往復約60kmの通勤はなくなり、平日の朝に家族と過ごしたり、子どもの迎えに行ったりできるようになりました。一方で、会社が決めてくれていた始業・終業・休日もなくなりました。

退職後に分かったのは、自由な時間は、何もしなくても充実するわけではないということです。この記事では、現在の一日の流れ、時間を奪っていたもの、休めなかった失敗まで、私の実体験をまとめます。

会社員時代は、時間の区切りに守られていた

会社員時代の勤務時間は、月曜日から金曜日の8時30分から17時15分まで。12時から13時は休憩でした。

当時は窮屈に感じていましたが、退職後に外から見ると、よくできた仕組みだったと分かります。仕事が始まる時刻も、終わる時刻も決まっている。周囲も同じリズムで動くため、自然に「今日はここまで」と区切れます。

個人事業主には、その区切りがありません。朝起きたときも、食事中も、寝る前も、ブログやYouTubeのことを考えていました。やりたいことなので苦痛ではありませんでしたが、脳と体がずっと稼働している感覚がありました。

退職後の一日は、自分で組み立てるようになった

ある日は、ワールドカップの日本戦を見るために4時台に起きました。会社員時代にも観戦していましたが、「あと何時間眠れるか」「明日の仕事は大丈夫か」が頭から離れず、翌日に後悔したこともあります。

退職後は、早朝に試合を見て、ハーフタイムに家事を済ませ、試合後に記事を書くことができました。ただ観戦しただけの小さな出来事ですが、時間を自分で決められることを実感した朝でした。

別の日は4時55分に起き、日本戦を見ながら家事を進めました。長男を見送り、次男を園へ送り、出勤が遅かった妻と朝マックへ。その後、平日にしかできない用事を済ませ、9時30分ごろから自室で作業しました。

13時ごろにはルームランナーに乗りながらNetflixを見て休憩し、16時ごろまで再び作業。17時に息子を迎え、夕食と片付けを済ませます。夜は一人で歩き、目標は1万2,000歩、気分が乗れば1万8,000歩になる日もありました。

毎日がこの通りではありません。それでも、仕事、家事、運動、家族との時間を、自分で組み立てる生活へ変わったことは確かです。

500円のモーニングも、時間の使い方を考える場所になった

退職後、初めて平日の朝に一人でガストへ行きました。注文したのは500円ほどのモーニングです。

この日は午後から次男の懇談があり、それまでMacでブログを書き、YouTubeの企画を考えるために利用しました。以前なら出勤していた時間に、自分で決めた場所で作業している。その事実だけで、不思議なくらい満たされました。

外へ出ると、看板の色、店名のフォント、キャッチコピー、人の流れが目に入ります。以前は目的地に着くことしか考えていませんでしたが、今はブログのタイトルや動画の見せ方を考える材料になっています。

ただし、外出が気分転換だけで終われば、作業は進みません。この日は「記事を書く」「動画案を考える」「懇談までに帰る」「使うのは500円ほど」と決めていたため、時間とお金の使い道が曖昧になりませんでした。

SNSを消しても、時間は自動では増えなかった

退職後、スマホでショート動画やニュースを眺め、気づけば30分過ぎていることが気になり始めました。さらにSNSの乗っ取りに遭いかけたことをきっかけに、TikTok、Facebook、Instagram、Yahoo!ニュースを端末から外しました。

画面を開くたびに引き込まれる場所が減り、気持ちはすっきりしました。生まれた時間は、事業、本、運動、家族に使おうと決めました。

ただ、アプリを消すだけで一日が整ったわけではありません。空いた時間に何をするかを決めなければ、別のことに流れるだけです。私には、作業開始の時刻、休憩、迎え、夕食準備といった一日の目印が必要でした。

一番の失敗は「休む日」にも作業したこと

退職直後は、何もしていないと「こんなことをしていていいのか」と後ろめたくなりました。そこで、何もしない日を自分で設定してみました。

ところが、その日に気づけば記事を書いていました。自分でも笑ってしまいました。

会社員時代は土日や有給という休みがありましたが、個人で動くと、止めてくれる人はいません。自由になったはずなのに、自分で休みを決めないと休めない。これが、退職前には想像できていなかった難しさです。

今は、長く続けるには作業量だけでなく、脳と体を切り替える日も必要だと考えています。ルームランナー、散歩、外での作業は、時間を詰め込むためではなく、集中を戻すためにも使っています。

退職後の時間を整えるために、私が決めたこと

私の場合、次の四つが一日の軸になりました。

  • 作業を始める時刻と、いったん終える時刻を決める
  • 13時ごろに運動を兼ねた休憩を入れる
  • 17時の迎えと夕食準備を優先する
  • 外出するときは、目的・帰る時刻・使う金額を先に決める

退職すれば時間が増える、というだけではありません。増えた時間の使い道も、休む判断も、自分で引き受ける生活になります。

私が手に入れたのは「何もしなくてよい自由」ではなく、家族、仕事、運動、楽しみの順番を自分で決められる自由でした。そして、その自由を続けるには、自分用のルールが必要でした。

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