片道30km、2時間の通勤
職場まで片道30kmある。 往復60km、時間にして約2時間。
長いとは思っていた。 でも「仕方がない」と思って、ずっと乗り続けてきた。
40代になって、ふと計算してみた。
数字にして、初めて気づいた
月に換算すると、約44時間。 年間にすると、480時間。
……480時間。
1日8時間換算で、60日分。 2か月まるごと、通勤に消えている計算だ。
数字にした瞬間、少し頭がくらっとした。
「仕方がない」と思っていた時間が、これほど積み上がっていたとは。
お金にしても、同じことが起きた
時間だけじゃない。通勤にはお金もかかっている。
燃料代、オイル交換、タイヤの消耗、車の劣化。
ざっくり計算すると、燃料費だけで月1万6500円。
年間20万円以上が、通勤のためだけに出ていく。
時間を失って、お金も失っている。 そう気づいたとき、
「仕方がない」という言葉が少し苦くなった。
通勤が「無駄」だとは思っていない
誤解してほしくないのだが、通勤がすべて無駄だとは思っていない。
音楽を聴く時間。 一人で考える時間。 仕事モードに切り替えるための時間。
そういう意味では、悪くない時間もある。
ただ、480時間という数字を知った後では、同じように感じられなくなった。
40代になって、時間の見え方が変わった
20代・30代のころは、時間よりも収入やキャリアを優先していた。
通勤時間なんて、働くためのコストだと思っていた。
でも40代になって、何かが変わった。
子どもの成長は止まらない。 親の老いも、止まらない。
自分の体力だって、少しずつ落ちている。
「時間は有限だ」という言葉が、急にリアルに感じるようになった。
そのタイミングで、480時間という数字が目に入った。
これが、退職を考えた理由のひとつ
退職を考える理由はいくつかある。 でも、この数字は大きかった。
もし通勤がなくなったら、480時間が手元に戻ってくる。
子どもと過ごす時間。 自分の好きなことに使う時間。 何もしない時間。
それだけで、人生がずいぶん変わる気がした。
最後に
通勤は、多くの人にとって当たり前のものだ。 私もずっとそう思ってきた。
でも一度、数字にしてみてほしい。
あなたの通勤時間 × 勤務日数 × 12か月。
その数字が、あなたにとって「仕方がない」で済む数字かどうか。
それを確かめてから、判断しても遅くないと思う。


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