40代、昨日まで会社員だった私が、今日から無職になった話

退職への道

退職当日というのは、もっと特別な日になると思っていた。

でも実際はちがった。朝はだるかったし、最後の出勤がとてつもなく面倒くさかった。

長年勤めた会社への最終出勤日に、私が思っていたのはそんなことだった。


退職当日の朝、目覚めはだるかった

いつも通りに起きて、いつも通りに家事を済ませ、妻と一緒に朝食をとった。

特別なことは何もない朝だった。

準備を済ませてそのまま出勤した。

通勤途中、窓から見える見慣れた風景を眺めながら、時間の流れの速さをしみじみと感じた。

入社してからずっと走ってきたこの道。気づけばもう40代になっていた。

そして思った。

この渋滞も、今日で最後なんだ。

不思議な感覚だった。感慨深いような、でもやっぱり家が遠いという現実は変わらない。

そんなちぐはぐな気持ちのまま、最後の出勤をした。


最終日にやったこと

午前中はみっちり仕事だった。業務の引き継ぎ、PCの整理。

退職だからといって特別扱いはなく、普通に仕事をした。

午後からは、今までお世話になった人たちへの挨拶回りをした。

部長、主任、一緒に働いてきた同僚たち。

いろんな場面が頭をよぎりながら感謝を伝えていると、泣きそうになる瞬間があった。

そしてそのとき、気づいたことがある。

みんな、本音では仕事が嫌だと言っていた。

笑いながら、でも本気で。「羨ましい」「俺も辞めたい」そんな言葉が自然と出てきた。

みんなそれぞれ事情があって、それでも毎日出勤している。そのことが、なんだか胸に刺さった。


会社を出た瞬間、何を思ったか

挨拶を終えて、社員駐車場に向かった。

車に乗り込んで、エンジンをかけた。最後の帰り道が始まった。

正直に言う。何も思わなかった。

ドラマみたいに感動が込み上げてくるとか、涙が出るとか、そういうことは一切なかった。

ただ、やっぱり家が遠いなと思った。それだけだった。

人生の節目というのは、案外あっけないものかもしれない。


退職当日の夜、考えたこと

その夜は、特別なことは何もしなかった。

お金の心配はそれほどなかった。ただ、ぼんやりと思った。

これから先、どういう人生になるんだろう。

不安というより、まだ実感がない感じ。明日から何が始まるのか、何も決まっていないような、

でもそれがまだ遠い話のような。そんな夜だった。


退職翌日、気づいたこと

翌朝、目覚ましはいつもと同じ時間に鳴った。

習慣というのは正直なもので、体は勝手にいつも通りに起きた。

洗濯物をたたんで、子どもの朝ごはんの準備をして、見送った。全部終わったのはだいたい8時ごろ。

そこで気づいた。

6時半になったのに、出勤しなくていい。

当たり前のことだ。でもその当たり前が、妙にリアルに感じた。そしてもう一つ気づいた。

6時半出勤って、やっぱり早かったんだ。

毎日やっていたから麻痺していた。でも辞めた瞬間に、それが普通じゃなかったと気づく。

長い間、無理をしていたのかもしれない。


これから退職を考えている40代へ

退職当日は、たぶん拍子抜けするくらい普通の一日だ。

劇的な感動も、溢れる涙も、私にはなかった。

あったのは「面倒くさい」と「やっぱり遠い」と「何も思わなかった」だけだった。

でもそれでいいと思っている。

退職は人生のゴールじゃない。ただの、次の章への切り替わりだ。特別な日じゃなくていい。

普通の朝に、普通に起きて、そのまま新しい毎日が始まる。

もし退職を迷っているなら、一つだけ伝えたいことがある。

辞める前に不安だったことの多くは、意外となんとかなるかもしれない。

少なくとも私は、今のところそう感じている。 3ヶ月後、6ヶ月後にまた正直に書くつもりだ。

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