退職後の生活費はいくら必要?子ども2人の共働き世帯が年間300万円で暮らす現実

家計管理

退職を考えたとき、一番気になるのはお金のことだ。

「退職したら生活費はいくら必要なのか」。

答えを出すために、家計簿アプリで年間支出を全部洗い出してみた。

結論から言う。わが家の場合、月25万円(年間300万円)あれば生活できる。

ただしその結論に至るまでに、いくつか想定外のことがあった。正直に書いていきたい。


現在の年間支出を出してみた

マネーフォワードで年間平均を算出した。

主な内訳はこうだ。

食費(外食含む)が月106,452円、電気代25,722円、教育費26,527円、日用品31,526円、交通費6,167円、通信費5,784円、娯楽13,976円、車関連49,308円、美容29,632円。

合計すると月295,094円。年間では約354万円になった。

正直、思ったより少し多かった。

数字を見るまで「もう少し少ないかな」と思っていた。

でも家計簿アプリで全部可視化すると現実が見えた。なんとなくの感覚より、数字は正直だった。


退職後に減る支出を計算した

次に退職すれば確実に減る支出を洗い出した。

通勤費が年間約24万円。走行距離が減ることでオイル交換・タイヤ消耗などの車関連が約6万円減る。仕事のストレスや時間不足による外食も減ると仮定して約6万円。

合計で約36万円の削減になる。

「これだけ減るなら退職後は楽になる」と思った。

でもその直後に現実を知ることになった。


退職後に増える支出が待っていた

退職すると社会保険が全額自己負担になる。

国民健康保険が年間10〜20万円(想定15万円)。国民年金が年間約21万円。

会社員時代は給与から天引きされ、会社が半分負担してくれていた。退職後は全額自分で払う。

合計で約36万円の増加だ。

プラスマイナスゼロだった。

退職すれば支出が減ると思っていたのに、ほぼ変わらない。改めて社会保険の負担の重さを実感した瞬間だった。退職しても支出が劇的に減るというのは幻想だった。

現在354万円から36万円減って、また36万円増える。結局ほぼ354万円のままだ。


だから1年目は扶養に入ることにした

社会保険料が年間36万円増えると把握した上で、一つの決断をした。

退職後1年目は妻の扶養に入る。

退職直後は前年の所得が高いため国民健康保険料が高くなる。であれば所得が高い1年目こそ扶養に入る方が合理的だ。

感情ではなく数字で判断した結果だった。

扶養に入ることへの抵抗がなかったと言えば嘘になる。

でも家庭にとって最適な選択を取ることの方が大事だと思った。


年間300万円という目標を設定した

ではどうするか。

夫婦でいろいろ考えた結果、答えはシンプルだった。

「25万あれば回っていくよね」

意識的に支出を下げる設計をすれば年間300万円は現実的なラインだ。

余剰分は少し労働するなどして補えば十分いける。そういう結論になった。

月1万円の支出は年間12万円だ。それを配当で賄うなら利回り4%で約300万円の資産が必要になる。

この視点を持つだけで無駄な支出は自然と減っていく。


年間300万円に必要な資産はいくらか

投資収益4%で生活費を賄うとすると300万円÷4%=7,500万円。3%なら1億円だ。

ここまで到達していなくても組み合わせで現実的なラインになる。

配当収入・投資信託の一部取り崩し・週数日の労働・事業収入。

この4つを組み合わせれば一つの収入源に頼らなくていい。


退職を考えるならまずやること

数字を出すことが最優先だ。

年間支出を出す。減らせる固定費を洗い出す。退職後に増える社会保険を概算する。

この3ステップで現実が見えてくる。

退職は感情ではなく設計だ。

「なんとなく大丈夫だろう」では動けない。

でも数字を出した瞬間に「意外といけるかもしれない」と思えることもある。

まず自分の生活費を正確に出すことから始めてみてほしい。

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