退職を考えるまで、深く考えたことがなかった
会社員でいる間、健康保険のことをほとんど考えたことがなかった。
毎月の給与から自動で引かれている。 それだけの認識だった。
退職を本気で考え始めて、初めて気づいた。
健康保険は、自動では続かない。
自分で選び、手続きをする必要がある。 しかも、会社と折半だった保険料は全額自己負担になる。
「いったいいくらになるのか」と思って、調べ始めた。
退職後の選択肢は3つある
退職後の健康保険は、基本的に3つから選ぶことになる。
- 任意継続:今の保険を最長2年継続。ただし全額自己負担。
- 国民健康保険:前年所得をもとに保険料が決まる。
- 配偶者の扶養に入る:条件を満たす場合のみ。
最初は「任意継続か国保か」の2択で考えていた。
でも調べていくうちに、3つ目の選択肢が現実的に見えてきた。
国保をシミュレーションして、驚いた
まず国民健康保険を試算してみた。
退職後は収入が下がる。だから保険料も下がるだろうと思っていた。
ところが、退職1年目の保険料は現役時代の給与が基準になる。
シミュレーションの結果は、想像をはるかに超えた金額だった。
「これは思っていたより全然高い」というのが正直な感想だ。
任意継続も、思わぬ落とし穴があった
次に任意継続を調べた。
保険料は今の約2倍になるイメージだ。 それは覚悟していた。
ただ、知らなかったことがあった。
任意継続は、2年分を一括で支払う必要がある。
まとまった金額が一度に出ていく。 退職直後の家計には、なかなか重い選択だと感じた。
結論、妻の扶養に入ることにした
国保は高い。 任意継続は一括払いがきつい。
そこで改めて3つ目の選択肢を見直した。
わが家は共働きで、妻は働いている。 息子たちは妻の扶養に入れる。
であれば、私も妻の扶養に入ればいい。
条件を確認したところ、退職後の収入見込みが扶養の範囲内に収まる見通しだった。
保険料の自己負担はゼロ。 家計への影響も最小限に抑えられる。
「夫が妻の扶養に入る」というのは、まだ珍しいと思われるかもしれない。
でも共働き世帯で夫が退職する場合、これは十分に現実的な選択肢だ。
知らないまま退職することが、いちばんのリスク
健康保険は、仕組みを知らないと損をする。
国保の高さも、任意継続の一括払いも、扶養という選択肢も、
調べて初めてわかったことばかりだった。
選択肢を整理して、シミュレーションして、自分の状況に当てはめる。
それだけで、見えない不安はかなり小さくなる。
退職の設計は、感情だけではできない。
数字と向き合うことで、初めて前に進める気がしている。


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